障害者のショートステイってどんな感じ?

福祉サービス

こんにちは!

なんぺ(@nanpechan)です。

わたしは遠位型ミオパチーという病気で手も足も動かない重度障害者です。

そんなわたしが短期入所(ショートステイ)で時おり利用しているのは、障害者支援施設と老人保健施設、高齢者グループホームおよび高齢者・障害者の通所事業を行なっている規模の大きな施設です。

 

初めて施設を利用しようとなると、不安はつきものですよね。

そこで、わたしが短期入所(ショートステイ)でどのように過ごしているのかご紹介します。

スポンサーリンク

タイムスケジュール

ショートステイでの1日
  • 6:00
    起床

    夜勤の方によって5:30〜6:30までさまざま。トイレと着替え、身だしなみを整えてくれます。

  • 8:00
    朝食

    準備状況によって時間は変わります。食事介助が必要な人は少し遅くなることも。

  • 10:00
    ラジオ体操&朝ティー

    動ける方は食堂でラジオ体操とお茶の時間。お部屋にいる人にはお茶(コーヒー・飲むヨーグルト・スポーツドリンクなど)を運んでくれます。

  • 12:00
    昼食

    朝と同じく準備ができ次第。

  • 15:00
    午後ティー

    コーヒー・スポーツドリンクなどお部屋に持ってきてくれます。

  • 17:30
    夕食

    準備ができ次第夕食。

  • 18:00
    着床

    歯みがき・着替え・トイレをすませたらベッドに上がる時間です。

    就寝時間までベッドに座って起きていてOK

  • 22:00
    就寝時間

    ベッドの上で寝る前のトイレをすませてから眠ります。

 

施設紹介

わたしが利用している短期入所(ショートステイ)の施設の様子です。

施設によって大きく違うようなので、一例としてご覧ください。

送迎

フリー素材より

送迎は月曜から土曜までの週6日、運転手さんと介護職員さんの2人で来てくれます。

送迎車は写真のようなワゴンタイプです。体勢が崩れたり、助けが必要なときのために介護職員さんが近くに座ってくれます。

なんぺ
なんぺ

わたしの自宅からは片道1時間!途中から道も悪く、首へのダメージはあります。が、いつも楽しくおしゃべりしながら施設に向かいます。

ワゴンタイプの送迎車は車椅子が数台乗車可能です。ほかに乗車する利用者がいない場合、車椅子を固定する位置は前側にしてもらう方がおすすめです。エンジンに近い場所(後ろのことが多い)だと揺れが大きくなります。

 

部屋の間取り

部屋は1人部屋です。

カーテンで仕切ったトイレ、洗面、テレビは完備!

エアコンも24時間使用できます。

 

また、なるべく自宅と同じ環境で過ごせるように配慮してくれます。

わたしの場合は、介護用の電動リクライニングベッドにエアマットを用意してくれています。

普段、車椅子に座らず床で生活している方の場合は、畳を敷いてくれます。

 

毎食手作りの食事

わたしが利用している施設では、施設内に調理室があります。

嬉しいことに毎食できたてのホカホカをいただけるうえ、おいしいんです!

なんぺ
なんぺ

大事なところ!

 

パンかご飯を選べる朝食

朝食は施設利用の最初にパンかご飯を選べます。

おかずはご飯向きの内容ですが、このお味噌汁がおいしいんです!お出汁がきいていて、毎日いろんな具材で楽しみでした。

 

昼食はデザートも!満足感のある食事

写真はありませんが、昼食・夕食ともにバランスの良いメニューです。

小鉢・メインディッシュ・汁物・ご飯と野菜たっぷり、メインのお肉やお魚もしっかりと満足感のある献立。

昼食には、くだもの・給食のゼリー・ヨーグルトなど、必ずデザートもあります

 

お正月は手作りおせち!

見てください〜!

お正月の昼食はおせちとちらし寿司が出ました。

ちなみに大晦日の夕食は年越し蕎麦でした。

ほかにも、毎月1日はお赤飯

月に一度、調理の方でなく介護職員さんが考えた昼食が出る内食会(ステーキが出た日も!)もあります。

 

身体介助は福祉機器を活用

リフトを使って移乗

写真は自宅でリフト練習中のものですが、施設でも同じような床走行リフトが使用されています。

施設内では「ノーリフト」が徹底されており、車椅子からベッド、車椅子からトイレなどへの移乗は人が抱えず必ずリフトを使います。

なんぺ
なんぺ

自宅では固定式のリフトを使っているので、普段から使用している自分のスリングシートを持参しています。

 

摩擦を減らして位置を直すスライディングシート

例えばベッドに対して体の位置が下すぎた場合、スライディングシートを使って体の位置を簡単に直してくれます。

スライディングシートはナイロン製の滑りやすい布のこと。体の下にシートを入れると摩擦が減り、スライディングシートを引っ張るだけで体の位置をずらすことができます。

有名なのは移座えもん

わたしのリハビリの先生が愛用しているものはこちら

 

また、同じ素材で作られたスライディンググローブもあります。

こちらは背中を撫でることで服のつっぱりを取ったり、車椅子の座りをまっすぐに直すときに車椅子と体の隙間に手を入れやすくしたり…と使い方はたくさん。

わたしも自宅用に購入しました!

見た目重視でピンク

施設で使われていたもの

 

それぞれに合ったナースコール

普通のナースコールを押せないわたしのために用意してくれたのが、息・音・タッチ・センサから選べる「マルチケアコール」

日中はタッチ、寝るときは音で使用しています。

なんぺ
なんぺ

寝る前のセット中にうっかりコールを鳴らしてしまうこと多数。口元に音のセンサーを持ってくるのが苦手な職員さんもいますが、本当に助かってます。

ほかにも利用者に合わせて、ボタンが軽くて押しやすいナースコールなど、リハビリの先生方が準備してくれます。

 

入浴

フリー素材より

入浴は週2回

入浴できる日は決まっていて、女性は月・木、男性は火・金の週2回。

女性の日は必ず女性の職員さんがお風呂に入れてくれます。

ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始など職員さんの人数が少ない日は入浴日がイレギュラーになります。

なんぺ
なんぺ

仕方ないことだけど、もう少し入浴できる日が増えると嬉しいです。

お風呂の入り方

写真は施設と同じタイプのお風呂です。

  1. ストレッチャーに寝たまま体を洗ってもらう
  2. ストレッチャーをバスタブの上にセット
  3. バスタブが上がってきて、寝たままお湯の中へ

ちなみに、大きめの気泡が出るジャグジーです!

 

座位が保てて自分で洗える方は、シャワーチェアで洗ったあとリフトを使って湯船に浸かります。

 

パチンコ部屋あり

なんと、

  • パチンコ
  • スロット
  • ワニワニパニック

があるお部屋があります。

以前はお正月など時おり解放されていましたが、いまはいつでも楽しめるようです。

なんぺ
なんぺ

わたしは手が動かないので見学だけさせてもらいました。美空ひばりと必殺仕事人がありました!

 

喫煙できる!

とてもめずらしいことに、たばこが吸える喫煙スペースがあるんです。

食堂の奥にあるため、食後の一服をしている方を見かけます。

たばこの自動販売機もあるため、ヘビースモーカーの方でも安心ですね。

 

まとめ

わたしの利用する短期入所(ショートステイ)では利用者に合わせて過ごしやすいように配慮してくれます。

ほかにも嬉しいポイントは、

  • 日曜日以外は祝祭日も送迎あり
  • イベントや季節を大事にした食事メニュー
  • ノーリフトで介護する人もされる人も安心

もちろん住み慣れた自宅と同じではないです。入所者や短期入所(ショートステイ)利用者がいる集団生活なので、騒がしいときや勝手が違うときもあります。

だけど利用開始するまでの不安感は、いまはほぼありません。

今後もときどき利用して行く予定です。

コメント