こんにちは!
なんぺ(@nanpechan)です。
短期入所(ショートステイ)を利用し始めて7年になりました。
実は利用を開始するまでにはいくつかのステップが必要です。
実際に私が体験したことをご紹介します!
短期入所(ショートステイ)とは?
短期入所(ショートステイ)はいつ利用できる?
居宅においてその介護を行う者の疾病その他の理由により、障害者支援施設、児童福祉施設等への短期間の入所を必要とする障害者等につき、当該施設に短期間の入所をさせて、入浴、排せつ及び食事の介護その他の必要な支援を行います。
引用:厚生労働省
わたしが短期入所(ショートステイ)を利用するのは、
- 固定サービスのない土日に、同居の彼に主張や社員旅行が入ったとき(ヘルパーさんのスポット対応も無理な場合)
- お盆や年末年始などお休みのヘルパーさんが多く、かつ彼が帰省するとき
- 彼の仕事が繁忙期で深夜帰宅が続くとき
だいたいこんな感じが多いです。
ほかの利用者さんは1週間〜2週間まとまって宿泊する方や、毎週末などさまざまです。
短期入所(ショートステイ)で利用できる施設は?
短期入所(ショートステイ)で利用できる施設は2種類あります。
- 【福祉型】障害者支援施設
- 【医療型】短期入所を実施している病院
ただし、病院での短期入所(ショートステイ)を利用するには基準があります。
遷延性意識障害児・者、筋萎縮性側索硬化症等の運動ニューロン疾患の分類に属する疾患を有する者及び重症心身障害児・者 等
引用:厚生労働省厚生労働省
筋萎縮性側索硬化症=ALSではないけれど、遠位型ミオパチーなど他の筋疾患はどうなのでしょうか?
わたしの相談支援専門員さんによると、呼吸器を使用しているなど医療行為が必要な場合は病院での短期入所(ショートステイ)を利用できるとのことでした。
いまのわたしが利用できるのは障害者支援施設のみ。
短期入所(ショートステイ)利用開始するまで
実際にわたしがショートステイを利用開始するまでを紹介します。
- 2016/11/15相談支援専門員さんに依頼おすすめかつ受け入れ可能な施設探しをお願いしました。
- 2016/12/05面接施設の方が自宅を訪れての面接。
普段どんな生活をしているかも確認されます。
- 2016/12/28施設見学実際にどんなところか案内してもらいます。
- 2017/01/24お試し1泊ショートステイ施設側は受け入れ可能か、利用者側も利用できそうかお互いに体験します。
- 2017/01/25本契約お試しの帰宅日に利用OKをもらいました。
- 2017/02/25利用開始2泊3日しました。
条件を決めて相談支援専門員さんに相談しよう
最初に短期入所(ショートステイ)を利用したいと思ったとき、相談したのが相談支援専門員さんでした。
どこの施設がおすすめなのか、そもそも手足も動かない筋疾患患者に対応してもらえるのだろうか…施設一覧やホームページを見てもわからないことだらけです。
だから、相談支援専門員さんに希望条件をもとに探していただきました。
- 送迎がある
- 筋疾患でも受け入れてくれる施設
送迎が譲れない条件なのは、わたしの場合ショートステイに行く日はヘルパーさんの手配ができなかった日だからです。
施設まで移動支援でヘルパーさんに送ってもらえるなら、そもそもショートステイを利用しなくても何とかシフトを組んでもらえる可能性が高いです。
送迎できるご家族がいらっしゃる場合は、施設の送迎ありかどうかは気にしなくて大丈夫です!
自宅で職員さんと面接
相談支援専門員さんが「ここしかないです」ととある施設をおすすめしてくださいました。
でも、いきなり契約にはなりません。
まずは施設の相談支援専門員さんと介護職員さん2人の3人が自宅まで面接にいらっしゃいました。
その際、わたしが依頼している相談支援専門員さんも同席。
「面接」と言われると、何を聞かれるのだろうと緊張しましたが、
- 普段どのように生活しているか
- タイムスケジュール
- どんな福祉機器を使用しているか(ベッド・リフト・シャワーチェア)
- 病気といまの症状(遠位型ミオパチーだけでなく、過去のうつ状態についてもなぜかご存知でした)
- トイレの回数なんかも
などなど、くわしく質問されました。
逆に短期入所(ショートステイ)での生活について説明も受けました。
- なるべく自宅同じように過ごせるように環境を整えてくれる
- パジャマと洋服の着替えはしてくれる
- 夕食後は就寝時間までベッド
- 夜勤帯のトイレはベッド上で「差し込み便器」を使う
また、印象的だったのがこんなやりとりです。
介護士さんに「在宅でのようにはできませんからね」と釘を刺され…
すかさず「なんぺさんはいつも我慢しているから大丈夫よ〜」とわたしの相談支援専門員さん。
わたし何かを我慢してるつもりないのにな…
もやもやと不安感が残りました。
この言葉の意味は、短期入所(ショートステイ)を利用するようになってわかりました。
例えば、食事介助は食堂でほかの利用者さんも見守りながらしてくれます。
だから、介護士さんがいったんほかの利用者さんのところに行くのを待ったり、慌しかったりすることもあります。
なかには、何事もきっちり時間通りに、自分が1番でないと待てずに怒りだす利用者さん。
機嫌を損ねて食堂から部屋に戻ってしまう利用者さん。
こんな方もいるからだったようです。
施設見学で雰囲気をつかむ
まずはロビーで施設の相談支援専門員さんとお話をしました。
面接の時の話をまとめた書類に、書き足しているようでした。
- 普段使っている介護用ベッドのエアマットの種類
- アレルギーの有無
など、実際に宿泊する際に必要になることを聞かれました。
わたしは蕎麦が偽陽性(確実なアレルギーとは言えない)で少しのどにかゆみが出ます。ただ、母がかなりひどい蕎麦アレルギーのため、医師の助言で子どものときから控えているむねを伝えていましたが2度食事に出ました。
その後、施設内を案内していただきました。
- 食堂
- お風呂
- 実際の入所者さんのお部屋
ひと通り見てまわり、見学終了しました。
イメージする通りのザ・施設でした。
お試し宿泊で利用可能かチェック
ドキドキのお試し体験です。
体験日は職員さんが多い日の方が良いということで平日になりました。
当日は11:00過ぎにお迎えで12:00過ぎに施設到着。
翌朝10:30に施設を出発する日程です。
到着後は、
- すぐにお昼ご飯
- 荷物チェック
- バイタルチェック
- ナースコールの使い方説明
- トイレ
などをしていると、あっという間に夕食になりました。
夕食後は夜勤帯になるので、
- 歯みがき
- 着替え
- トイレ
をすませると消灯時間の22:00までベッドの上で過ごします。
わたしの場合は、テレビを見たり、持参したタブレットで読書をしていました。
消灯時、寝る前のトイレはベッドの上で「差し込み便器」を使用します。
寝る体制は口頭で伝えるのは難しいと思い、写真を撮って行きました。
翌朝は前夜と逆で、
- ベッドの上でトイレ
- 着替え
- 朝食
- 荷物チェック
- バイタルチェック
- トイレ
と10:30の出発時間まで瞬く間のお試し宿泊体験でした。
わたしはこの体験で短期入所(ショートステイ)利用の不安感を減らせました。
- 初めてなのにトイレのリフト操作ができる
- 口頭説明で着替えができた!
- ほぼ初めての「差し込み便器」がなんとかなった
- 寝るときの体勢が写真を見せただけでうまくいった
晴れて契約
お試し宿泊の帰りに、施設の相談員さんから「利用したいときに予約してくださいね」と伝えられました。
契約書を交わせば、いつでも(施設に空きがあれば)利用開始できます。
ちなみにわたしの場合は、初利用時に契約書をいただき、次の利用時にお渡ししたので大丈夫でした。
短期入所(ショートステイ)の利用には障害福祉サービスの申請が必要
早めに申請すべし
障害福祉サービスの短期入所障害者の申請が必要です。
申請後すぐに許可が降りるわけではありません。
短期入所(ショートステイ)を利用したい日が決まっている場合、早めに申請しておきましょう。
最大年間180日まで利用可能
短期入所(ショートステイ)は最大で年間180日まで利用できます。
また、1ヶ月に利用できる日数もあらかじめ決められています。
この日数は必要に応じて変更できますが、変更には約1ヶ月かかるのでご注意ください。
まとめ
短期入所(ショートステイ)を利用するには、
- 面接
- 見学
- 体験宿泊
- 障害福祉サービスの申請
が必要です。
利用を考えている方は早めの行動をおすすめします。
また、体験宿泊の際、口頭での説明が難しいことは写真を持参すると良いでしょう。
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