障害者が短期入所(ショートステイ)を利用するメリット・デメリット

福祉サービス

こんにちは!

なんぺ(@nanpechan)です。

遠位型ミオパチーという筋疾患で手も足もほとんど動かない私が、短期入所(ショートステイ)を利用し始めて6年たちました。

本当に助かっている反面、実はちょっとしんどいなと思うこともあるんです。

実際に利用をして思う、完全にわたし目線のメリット・デメリットを紹介します。

スポンサーリンク

短期入所(ショートステイ)のメリット

困ったときにお世話になれる

  • 年末年始でヘルパーさんの都合がつかない
  • ヘルパーさんが来ない土日に同居の彼が出張でいない
  • 彼が繁忙期で深夜帰宅続き

など、困ったときにお世話になれる場所があるのってほっとできます!

24時間誰かがいてくれる安心感

今のところ、わたしは24時間重度訪問介護は利用していません。だから平日の日中、ヘルパーさんがいない時間はひとりで過ごしています。

だから例え、

  • 花粉症で鼻水がたらーり
  • 体勢を崩して自力で起き上がれない
  • スマホ操作用のスタイラスペンを落としちゃった

なんてことになっても、次のヘルパーさんの時間を待つしかありません。

施設ではナースコールを押せば職員さんが助けに来てくれます。もしコールできなくても、最悪大声で叫べば誰かに気づいてもらえる。

この安心感は大きいです。

トイレの我慢不要!

平日のわたしはトイレに行きたくなる時間を見計らい、ヘルパーさんが来てくれる1時間前に水分を飲んでいます。

だけど日によっていつもより早くトイレに行きたくなることも…

そうなるとただひたすら我慢タイムに突入!

なんぺ
なんぺ

もちろんよっぽどピンチなときはヘルパーさんに連絡します。

短期入所(ショートステイ)ならナースコールすればお願いできるのでありがたいです。

バランスのとれたおいしい食事

普段自宅ではヘルパーさんに作ってもらう夕食のメニューを自分で考えています。調理時間も短いため、冷蔵庫にある野菜でいかに短時間で簡単にできるのかが決め手です。

なんぺ
なんぺ

だからレシピを探すのもひと苦労。

その点、短期入所(ショートステイ)では施設内の調理室でバランスを考えたメニューが作られています。

普段より間違いなく体に良い食生活ができます。

介護方法を学べるチャンス!

施設内で使われているリフトはスリングシートで体をつり上げるタイプです。これは床走行式と固定式の違いはあれど、自宅で使用しているものとほぼ同じです。

それ以外に、スライディングシートスライディンググローブを使いこなされています。

なんぺ
なんぺ

存在は知っていたけど、実際に使用するのは初めてでした。

これらを使うと摩擦が減るため、介助者も介助されるわたしも体の負担が減ります!

なんぺ
なんぺ

わたしも購入しました。職員さんに使い方のコツなど質問しまくっています。

友達ができるかも?

何度か短期入所(ショートステイ)を利用していると、施設入所者の方と顔なじみになっていきます。

「いつまでおるん?」

「次はいつくるん?」

と声をかけてくれる方もいて、食後の食堂でおしゃべりすることもあります!

なんぺ
なんぺ

覚えてもらえてちょっと嬉しい。

食事や入浴以外は自由に過ごせる

食事や入浴など決められた時間以外はフリータイムです。

個室で自由に過ごせるので、タブレットとWiFiルーターを持参しています。

  • 読書
  • ネットサーフィン
  • 一時期はワード、エクセル、Skypeで患者会の作業
  • ブログ
  • 勉強

テレビもあるし、自由に電話もできます。

なんぺ
なんぺ

結構作業に集中できます。

短期入所(ショートステイ)のデメリット

介助方法を自分で説明

入所と違って短期入所(ショートステイ)だから、職員の方にとってわたしはたまに来る利用者です。毎日いる訳ではないので、どうしても自分で説明しないといけないことがあります。

  • リフトを使うときに気をつけてほしいこと
  • 服の着替え方
  • 寝るときの体勢

短期入所(ショートステイ)利用期間中はその都度説明しながら介助してもらっています。

なんぺ
なんぺ

説明用に写真を撮っていくのもあり。

なんぺ
なんぺ

毎日自宅でお世話になっているヘルパーさんと同じとは言えないけれど、時々の利用でも対応してもらえるのは本当にすごいと思います!

感情をあらわにしてしまう利用者さんも

入所者さんも短期入所(ショートステイ)の利用者さんも、いろいろな障害の方がいます。

だから、

  • さみしくてずっと泣いてしまう方
  • 急に大声で叫んだり、食器を投げる方
  • ほかの方の声に「うるさい!」と怒る方
  • 「痛い!痛い!」と声が聞こえるから心配していたら、体に触れていなくても口ぐせで言っている方

などなど、あげ出すとキリがないですがいろいろなことが起こります。

もちろん障害や病気の特性上、仕方がないことだったりします。でも、それに対して「うるさい!」→「あんたがうるさいよ!」とほかの何人にも連鎖していくことがあります。

入所者さんにとってはこの施設が自宅なので、たまに短期入所(ショートステイ)に行くだけのわたしにはわからない人間関係やつもりつもったイライラがあるのだと思います。

なんぺ
なんぺ

初めて利用するときは驚くことがあるかもしれません。

つい気を使ってしまう…

ナースコールの音は短期入所者の部屋にも聞こえてきます。また、何度か利用するうちに職員さんの休憩時間もわかってきます。

そのため、いまは忙しそうだなと考えるうち、わたしが頼むのはほぼトイレくらいです。

タブレットやスマホの電池が切れそうなときなど緊急事態ではないことは、トイレのときや職員さんがほかの用事で来てくれたときにお願いしています。

なんぺ
なんぺ

あまり用事を頼まないからか通りがかりにのぞいてくれる方や、こそっとおしゃべりに来てくれる方も…。心配させている?

でもちょっとしたことでナースコールを鳴らす方もたくさんいます。

  • テレビ変えて
  • ラジオつけてー
  • ○○がない(実はある)
  • ほかの利用者の用事をしているから5分待ってと言われても、待てずに再コール
なんぺ
なんぺ

もちろん自分ではできない方や緊急の場合もあると思います。

利用期間はリハビリできない

わたしは週に1度の訪問リハビリと週に2度の訪問マッサージを受けています。

施設にも理学療法士と作業療法士の先生がいますが、入所者さんしかリハビリを受けられないようです。

なんぺ
なんぺ

ちょっと長めに利用すると、リハビリできないので首・肩・頭がガチガチに。回復までに1〜2週間かかることも。

いつもと違う生活リズムになる

短期入所(ショートステイ)に来ると起床は5:30〜6:30くらい、消灯は10:00と施設での決まりに従って生活します。

普段の生活リズムと同じ方は良いのですが、そうでないわたしは日中ちょっと眠くなります。

なんぺ
なんぺ

どちらにせよ環境が変わると寝つきにくいタイプなので仕方ないんですよね。

施設までの移動が体に負担

こればかりは人によって違いますが、わたしの自宅から施設までの距離は車で約1時間。

車椅子のまま施設の送迎車に乗って移動すると、エンジンの揺れ、道路の凸凹での振動をもろに受けてしまいます。もちろん運転手さんのブレーキの踏み込み方などでも違います。

なんぺ
なんぺ

わたしは全身の筋力がずいぶん弱っています。そのため車の揺れで体がぐらつき、到着した頃には首も頭も痛めてズキズキすることもあります。

まとめ

利用者目線で見た短期入所(ショートステイ)のメリット・デメリット。

わたしにとっての1番のネック(デメリット)は体への負担です。

だけどお世話になれる場所が少しでも多い方が、自分にも介助者にとっても気持ちの安心につながります。

わたしはこれからも上手に利用していく予定です!

コメント